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ベートーヴェン第1から第9まで振るマラソンを聴く大晦日 * 東京文化会館(上野)

大晦日は、上野の東京文化会館にて「ベートーヴェンは凄い!全交響曲連続演奏2009」を聴いてきました!

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ベートーヴェンが作曲した交響曲9曲を一晩で演奏しようというトンデモナイ企画のこの公演。
一人で全曲を指揮する炎のマエストロ・小林研一郎氏は御年70歳!
さすがにオケのメンバーは替わるんだろうと思いのほか、主席奏者クラスは出ずっぱりだとのお話。
(さすがに管セクションは交代するらしいです)
演奏する方もタイヘンですが、開演14時、終演は翌朝の1時という演奏会は、聴きに行くのも
「それって、一体何の修行!?」と…今まで興味はあっても踏ん切りが付かずにいたのですが。
今回思い切って行ってみることにしました。

折角東京へ行くので、朝早くに出発して色々用事も。

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写真はメトロポリタンホテル丸の内TENQOOから見た眺め。
東京駅工事の様子がよく見えて面白いー。

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席は4階席の真ん中一番後ろ。
チケット取ったときは4階か~と思ってましたが、オケ全体が見渡せて、弦の動きがよく見えるなかなか楽しい席。
実際に演奏会が始まってみると、うまい具合に休憩が挟まれていて、聴いている方も助かりました(^^ゞ

演奏は、イワキメモリアルオーケストラ。
N響を中心に、各地の主席クラスの演奏家が集まっているそうで。
「今まで聞いた国内オケの中で一番音がきびきびしててイイ!」(@オット)
聴いてる側に訴えかけてくるメッセージ性が強いように感じました♪

1番はまだウォーミングアップという感じ。
3番から段々気合が充実してきて、圧巻は5番!
ステージも客席も一体となって大いに盛り上がりました!
…が、しかし。6番はその興奮を引きずって「…田園が燃えている…」
7番は「このまま行ったら最後まで持たない」とセーブをかけたかな?という感じで、やや不完全燃焼?
わたしは7番が一番好きで楽しみにしていたので、ちょっと残念でした。
ここで、ワタシも緊張の糸が切れたのか、8番は魂が漂い出てしまいました。うう…。
でも、7番より8番のほうが生き生きした演奏だったように思います。
9番の第2楽章で新年を迎え、いよいよ歓喜の歌!
大編成のコーラス、オケもこれで最後!とぐいぐい迫ってきて。
最後は演奏者も聴衆も「完走したーーー!!!」という妙な達成感&一体感がありました。
これは、通常のクラシックコンサートでは味わえない!
ちなみに、我が家のベトベン・マニア夫は全曲完聴してました…エライよ、オット。

終演したのは午前1時くらい。
やっぱり終演予定の24:40では終わらなかった(^_^;)
というのも、1曲終わるごとにコバケン氏はオケの各メンバーを称えて廻られるのですね。
最後の挨拶でも「オケに乗せられてここまで出来ました」と賞賛を忘れない。
演奏直後でさぞやお疲れだと思うのに…温かなお人柄なのですね。
オットは「コバケンが毎回走って登場するのがヨカッタ!」と。
走ってる間はまだまだこの曲も大丈夫、イケル!と安心できたのだそうです。
確かに!1番の時走ってたので、「最初のうちはまだ元気なのね」と思って見ていたら、結構最後まで小走りで。
「さあ、また次も振るぞ!」ってわくわくしている感じがこちらにも伝わってきましたね♪

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ブレブレ写真で恐縮ですが、これは終演後にオケの有志の方がロビーでアンコールをしてくださっている様子。
ウィンナワルツを弾いてくださったのです♪
もう、ホントにお疲れのところを…涙。
すごいエネルギーに包まれた、素敵な年越しを過ごさせていただいて、感謝感激!

ヴェートーヴェンは凄い!
そして、コバケンも、イワキメモリアルオーケストラの皆さんもスゴイ!
本当にお疲れ様でした&ありがとうございました!!!

これで終日運転の電車でおうちへ帰れれば最高なのですが…
残念ながら東海道線は終日運転やってなかったのです。
上野駅前のスタバが終日営業してくれていて助かりました~^^;
4:32品川駅始発に乗って真鶴に帰着、実はそのまま初日の出を見に行ったのでした。
長い、長い1日でした。でもとっても楽しかった!!!
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